2016年2月8日月曜日

ハッテン場へ行ってきました

 


こんにちは 橋本です


どうでもいいですけど、最近真夏の夜の淫夢は廃れてきましたね

ネットユーザーがネタとして同性愛を使うときは過剰に装飾されて語られるのに、本物の同性愛者に対する拒絶具合は所謂ホモネタが蔓延しているにもかかわらず変化していない気がします
きめぇ とか 鳥肌立った とか言っている割に嬉しそうなのは女性のナンパされた自慢に近いのでしょうか 自分が求められた経験が少ないから求められた時に過剰になってしまうのでしょうか

マイノリティの人たちのコミュニティは一見取っつきにくいように見えますが、彼らは基本的に彼らのルールを犯す者以外に対しては寛大なように思えます、コミュニティの性質上いちいち新しい人にかまってたらキリがないだけかも知れませんが


話が飛んで自分の話です
二十歳くらいの時に、こっぴどく失恋をしました
その時は「女がいないから」という理由で地元にあるゲイバーで潰れるまで飲んでいました
彼らもなんとなく同族でないことが匂いで分かるのでしょう、カウンターでひとり飲んでメソメソ泣いているガキを見ても特に茶化すこともナンパしてくることもなく、そっとしておいてくれました

三浦知良似のゲイの方が「ゲイでもノンケでも失恋が辛いのは同じだもの」と言ってくれたのを未だに覚えています
まぁ具体的にそこで何かあるわけでは無かったですが、ルールさえ破らなければ誰のことも拒絶しないコミュニティに、自分はそのとき間違いなく助けられたと思います、あとは同性愛だけではなく性的マイノリティの方にも助けられまし
だからと言ったら少しアレですが、そういう人たちが生きやすくなるようには出来ないにせよ、そういう人たちの居場所を狭めることはしないように生きています
これからもそうしていきたいと思っています


相変わらず前置きの長いブログですね

それから何年も経って、最近の話です
ちょっと嫌な事が重なって、飲んで帰ろうと思って新宿のニューハーフバーへ行きました
別にそういうのが性的に好きな訳ではないんですけど、出来るニューハーフの人は仕草や所作、気配りが洗練されていて、見ていてとても気持ちがいいんですよね
それは多分女性以上に女性であることを考え、追求してフィードバックしているからなんでしょうけど、本人の前でこういう事を言うと状況が悪くなることが多いので気をつけましょう

反応が読めないうちに褒めるとしたらそういう前置き抜きに褒めたほうがいいです、あと「元男だからいい」みたいなんも高確率で嫌われるのでやめた方がいいと思います
その店のママも若いのにとてもしっかりした方で、時折そのママ目当てに飲みに行っています

その日はド平日にしては珍しく、けっこうお店が混んでいました
まぁ自分はママを眺められるだけでいいんですけど、ママ目当てで来ているだろう人は寂しそうにしていました
それで飲み屋でありがちなのが、隣のお客さんと会話になることですね
あまり自分は望んでいる状況以外で話すことが好きではないんですけれど、こういう店だと割とお客さんも落ち着いている人が多いので話しかけられても苦にならないです

まぁそれで隣に座っている50手前くらいのおじさんが話しかけてきました
最初はありがちな「よく来るんですか」とか「ニューハーフに興味は」みたいな欠伸が出るような会話だったんですけど、おじさんが「ここのキャストさん、可愛いですよね」って言ってきました

それは別に何てことのない欠伸の出るような会話かもしれませんけど、聞いててなんか引っかかる部分がありました、違和感と言ってもいいですけど
これ以上飲むとそれを考えることに頭が回らなくなりそうなので柚子小町の水割りを頼んで、相槌を打ちながら考えることにしました

それはどこから来たのか考えた結果、多分「このオッサンはこの店のキャストを可愛いと思っていない」からだという結論に至りました

何故そう思ったかというと、声のトーンと視線が好き嫌いを語る時の動きではなかったからです
いや、そういうポーカーフェイス的な感じで読み取りづらい人はいるんですけど、仕事の話や地元の話をしたときのリアクションとあまりに開きがあった、本当に非言語に感情が載りづらい人なら世間話、つまり最初のほうにそう感じないとおかしいです
割と感情が乗りやすい話題のときに、どこか醒めているというか、観察するような感じでこちらに語りかけるオッサンを見て、強烈な違和感を感じました

だとしても、何のために?
わざわざ感情が出がちな話題を、自分が楽しくなれないのに語る理由は?
考えがたい事だが、このオッサンは俺を口説こうとしている・・・? 
そのために性的マイノリティへの価値観をぶつけるような質問をして、俺のことを引き出そうとしているのかもしれない・・・

何故そう思ったかと言うと、自分も女性に対して相手のリアクションや価値観を引き出すために、自分にとってはどうでもいい話題をぶつけることがあるからです

女性からしたら自分もこのように見えているのか、気をつけようと思っていると
いやー今日は若いのに理解のある子に会えて楽しいわ、ここ混んできたし良かったら僕の知ってるラウンジで飲み直さない?」と言われました

ラウンジと言えばガールズバーとキャバクラの中間くらいの業態で、会員制であることが多いのでちょっとワクワクしてしまう響きですが、まあそれもピンキリなので客が入らなくてヒーヒー言ってるところは普通にキャッチがいたりします

多分ラウンジって言ったら大人の世界みたいな幻想を抱いているから、ついてくるだろうなと思われたんでしょう

それでノコノコついていったらお察しの通りハッテン場だったんですけどね

ただ、ハッテン場に連れていかれただけでビビるほどアタシはウブじゃないわって言うか、ツイッターでもブログでも書いてませんけど自分は色々な所に行ってるし、怖い思いもいっぱいしています
だから仮にハッテン場だったとしても、冷静でいられるだろうしオッサンが言い寄ってくるのもいなせるだろうという確信がありました

タクシーで中野方面に10分ほど行って、見た目は普通にマンション的なハッテン場に着きました

マンションを2部屋ブチ抜いたような構造の店で、こんな感じでした、ペイントで書いたんで見た目がショボイのは勘弁してください



・・・誰に需要があるんでしょうねこの図は、あと更衣室の奥にシャワーがありました

入場料はオッサンが払ってくれました、当たり前ですが

広間についた瞬間に入り口付近でオダギリジョー的な人と李忠成的な人がセックスしてました 
それはどうでもいいんですけど、愛のないセックスほど見ててつまんないものもないですね
ニュー速vipとかだったらここを面白おかしく書くんでしょうけど、あんま興味ないので飛ばします
ホモ怖えええwwwww みたいな感じに浸りたい人はまとめサイトへどうぞ


んでビールを飲みながらトークルームみたいなところでオッサンに口説かれてました

「驚かないんだね、あんまり。」
「そうですねぇ、このくらいだと新鮮味ないですね。」
「あら、慣れてるんだ」
「いや、ハッテン場は初めてですけど、枠組みとしてはノンケとあんま変わんないですよね。それは予想ついてたんで」
「ふーん、でもいいじゃない。ここまで来たんだから。」
「いや俺、セックスしませんよ」
「え?」
「あそこで声かけられて、自分が感じていたことが正しかったのか確かめたかっただけなんで。興味はないんです。ごめんなさい。」
「そんな冷たいこと言わないでよ。行こうよ。」
「いやです。」
「じゃあ何で着いてきたのよ。」
「建前はラウンジって言ってましたよね?こうなるとは思ってたんですけど、本当にそれが合ってるのか確かめたかっただけだって言ってるじゃないですか。」
「それだけのためについてきて中まで入ってきたって言うの?」
「そうなりますね。」
「でもいいじゃない、せっかく来たんだから行きましょうよ。」
「いや、無理ですって。別に騙して連れてきたなって怒るつもりもないですけど、男が好きだから来たわけでもないんですよ。」
「ふーん・・・」
「でも面白かったですよ。自分も女の子を口説くときにこうやって見られてるのかと思うと反省しようって思います。せっかく来たんで他の人とも喋ってから帰りますね。」

今こうして見ると、よく殴られなかったですね・・・
あとこれ、脈無しの時に引き下がってみっともなくなるパターンのやつですね。この辺は男女共通ですね。

んでオッサンが不機嫌になって口をきいてくれなくなったので90分くらいハッテンを見物したり、ほかのゲイの男の人と喋ったりしてから帰りました
時間が3時過ぎだったんで、安全を重視して出すもの出して大人しくなってる人としか喋らなかったんですが

タイトルの割には淡白な内容でしたね、まぁ自分はこれでいいと思っているんですが

別にオッサンのことを恨んでもいないし、怒ってもいませんよ
ナンパっていうのはそういうものに心を預けて後悔するような結果を抱いた奴の負けっていうゲームのようなものだと思っているので
そして自分はそのゲームで他人が何を考えて言葉を出しているのか、動きの背景には何があるのか、それを覗くことが好きなようです
そして、それには他の事で代替できない刺激があるような、ないような…
とにかくビール御馳走様でした

口説くときに相手の求めているものとか、相手の想像がつかない大きさのの幻影を見せて口説くってのはまぁ良くある戦法で、年下相手にはそれが特に有効ですが、ネタが割れていると空虚で滑稽なピエロのように映ります
確かに有効と言えば有効なんですけど、それを必勝パターンのように取り違えて意味もなくぶっ放すだけではいけなくて、必ずぶっばが通る相手かどうか、それを使いながらも相手を観察していかなければいけません


いったんそうなってしまったら同じ方向から崩すのは無理だということを、今回のことから学べたのでオッサンには感謝しています



じゃあそうなった時にどうすればいいのか


試させてくれる女性読者の方、コメントお待ちしてます



それではまた

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