2014年11月10日月曜日

出会い厨を真剣に考える 第2回 出会い厨をする上で、いちばん大事なこと

この記事の続きになります。

突然だけど、俺はダチョウ倶楽部が好きだ。

彼らの芸のあり方は、様式美そのものだと思う。
ダチョウ倶楽部の三人とも、トークは素人以下だと思う。



この動画を見ると、本当にトークスキルの低さがわかる。
否定されてるけど、寺門ジモンはグループ内で不仲なんじゃないかと思ってしまう。
自分が書いた中学時代のノートを大人になってから見返しているような、自分の声を録音して聞いたときのような、こっ恥ずかしい気持ちになる。

けれども、それでも今日まで彼らをテレビで顔を拝めるのは、あのマンネリとも言えるお約束に価値がついているという事に他ならない。

書いておいて何だが、ダチョウ倶楽部と今日の話は何の関係もない。

ダチョウ倶楽部の芸、「つかみはOK!」。
ギャグを解説することほど寒い事はないと思うので、知らない人は調べてね。








出会い厨において、つかみは非常に重要だ。
つかみがOK!ならば、そこから出会うことは9割方成功していると思って差し支えない。
つかみ。
初っ端の惹き付け、ファーストインプレッション、第一印象。

それは、一体どういうことか。
誰も言わないなら俺が言ってやる。

つかみとは、「埋もれないこと」である。ただそれだけだ。

埋もれるとは何だ?と思うだろう。
前回の記事でネカマに使用したアカウントに来たメールを例にして、説明していこうと思う。

これは、前回のネカマをした際に送られてきたメールである。
見ればわかるが、全902件となっている。つまり、女性は大量のメールの中から、より価値の高い、もしくは自分の好みかも知れない男性が書いている可能性の高いメールを選別していかなければならない。
出会い厨は圧倒的に女性上位の世界である。君たちが思っているよりはるかに。

だから、男が出会い厨をするならば、下手に出なければならない。
下手に出る、とはへりくだることではない。 女を変に持ち上げることでもない。

では、下手に出るとは何か。
単純なことだ、相手の気持ちになる。それだけだ。

何かを決断して行う出会い厨というのは、出会い厨を行うという行為、それそのものを行うだけで努力しているという気分になりがちだ。
何も考えないでお見合いみたいなメールをする。当然無視される。
努力しているのに成果が出ない、女はクソだ、世の中間違っている、巷のサクセスストーリーなんかウソっぱちだと、世の中を呪いがちだ。

それではいけない。
君が何かを為そうとして行動を起こすなら、その行動は何のためにするのか、何を意図してその行動を起こすのか、ゴールにたどり着くまでの道程をはっきりと、意識していかなければならない。
それを考えずに「俺は頑張っているから報われる」と、根拠も無くクソメールを送り、相手のことを考えずにただ妄想の中でストーリーを構築して、なんとかなると思い込む。
なんとかなる訳がない。

それでは、ただ返信の来ない時間におびえるだけになってしまう。

よく考えろ。
ディスプレイの向こう側には、女が立っている。
女がサイトに踏み込む、メールを受け取る、選別する、そしてメールを読み、返信する。

それを考えずにただ闇雲にメールを送るだけでは、何の成果も生まれない。

考えろ。考えて、見据えろ。ディスプレイの向こう側を。
お前の送ったメールは、女に届くんだぞ。
そして、そのメールをお前が読むんだぞ。
これはラブプラスなんかじゃない。現実だ。
だから、もっと女のことを考えろ。
だから、もっと受け取る人間の気持ちを考えろ。




これは、ナンネットで受け取ったメールの一覧だ。
一覧なので、IDと件名しか出ない。

見れば分かるように、「こんにちは」等の挨拶や、「はじめまして」などの件名が連なっている。

最初は「はじめまして」と書いてあるメールも、開くかもしれない。
だが、1000通近いメールに全て目を通す人は少ない。

だから、ありきたりな件名は無視される。
お前が一生懸命書いたメールは、読まれることもなく電子の藻屑となる。

一念発起して歯の浮くような言葉を並べても、実はスタートラインに立ってすらいないのだ。
わかるか。

だから、一番気をつけなければいけないのは、SNSごとに違うが、メールでやりとりするタイプのサイトでは件名のような、一番最初に目に付く文章で、どこまで気を引けるかなのだ。

相手のことを考えるというのは、そういうことだ。
だから、「ゆきのさんに発射♪」というクソみたいな件名も、間違いとは言えない。
むしろ、有象無象の男たちよりは有能かもしれない。

だからまず、サイトのことを知れ。
何がメッセージを受け取ったときに最初に表示されるか、 まず調べてくれ。
そうしたら、自分が送ろうとしていた文章を捨てるんだ。

「はじめまして」
「こんにちは」
「○○さんへ」

という、パッと思いつく文章を捨てろ。
全てはそれからだ。

文章の書き方とか、相手のおだて方とか、メールの頻度とか、デートスポットとか、そんなものは相手にされてから考えろ。

どれだけ素晴らしい文章を書いても、どれだけイケメンでも、メールを開いてもらえなかったら、何の意味もない。

俺の言わんとしていることをわかれ、わかってくれ。
必要なのはパッションじゃない、受け手のことを考えることだ。


今日はここまで。
次回は文章の中身について考えていこうと思います、また!


2014年10月23日木曜日

アキバ神社の話をしているオタクたちへ、愛をこめて。


沈黙だって、声なんだよ、五島くん。
 -土屋ガロン 「オールド・ボーイ ルーズ戦記」より

アキバ神社の話が、まだされている。
俺と直接会ったことがある人は知っていると思うが、俺がどこかにアキバ神社のレビューを上げてからもう3ヶ月以上が経った。
ツイッターのオタクは半年近く、同じネタではしゃいでいることになる。

これについて、思うところがある。

俺が普段書いているブログや原稿は、いわゆる大人の事情であまりメチャクチャは書けないので、ここで思っていることを書いていこうと思う。

ネタの流行り廃りが激しいツイッターでこれだけ熱気が維持されるのは、珍しいことだ。
この熱気の原因は、おそらく「人が向かい側にいること」、もっと言えば「オタクたちが心のどこかでアキバ神社に期待をしているから」だと思う。

このブログを書いている時点で流行っているネタだと、ラーメン三銃士か?(あれだって本当は何年も前に虹裏で流行ったネタだろ)あれとは違って、アキバ神社の向こう側には、本当に人が立っている。
そして、オタク向けのライト風俗ということを打ち出してアピールすることで、集客をはかっている。
ツイート内容もオタクに媚びたものであるし、嬢もリフレ系(正直、俺はインターネットにいるオタクとリフレ系は相性が悪いと思っているのだけど、その話は今はやめよう)やオタク嬢が揃っている。

その嬢たち、もしくはそれをネタにすることで、誰かと繋がって語らうことに期待をしているように、俺には見える。



※アキバ神社は無店舗型風俗(ホテルに先に入って女の子を待つやつ)なので、どこかで鉢合わせたりすることはない。
 

アキバ神社をネタにする人間の95%はまぁ、実際行く事はないのだろうが、それでもツイートの端々に、他人を求めている彼らの寂しさのようなものが浮かびあがってきている。
自分をどこかで受け止めてもらいたい、誰かと感情を分かち合いたいという感情。
それを、何かを馬鹿にすることでクッション材を用意してからでしか表現できないことが、とても悲しいことに俺は思える。

もちろん、彼らがそれを意識してツイートを発しているわけではないだろう。

では、意図的に発せられたものだけが、100%人間の本心を映しているのだろうか。

そうではない。

緊張していたら、筋肉はこわばる。声は震える。
興奮していたら、息は上がる。声は上ずる。早口になる。

たとえば、女の子に告白をするとき、震えた声で告白したいと、誰が思うだろうか?
しかし、それでも身体は緊張することをやめない。
意識しているのは、「カッコよく告白して、付き合いたい。」ということだ。
だが、心のどこかで「振られたらどうしよう、やっていけるだろうか。友達には何と言おう。学校で気まずくならないかな。」と思っている。だから緊張する。

それもまた、本心からのメッセージであることは、わかってもらえるだろうか。

人間は意図した動き以外にも、さまざまなメッセージを発し、そして受け取っている。
それは深層からの声であり、深層には自分の秘められた欲求が渦巻いている。
素直に見つめられないから、深層に押し込める。
深層に押し込めるということは、思いの強さの裏返しでもある。

それを見つめずに、震える指でアキバ神社を馬鹿にする。


だから俺は、お前らが大嫌いだ。


お前らはアキバ神社をネタにしているつもりなんだろうけど、完全に取り込まれているんだよ。
騒ぎが大きくなってマーケティングに成功するのも、店の計算通り。


気付かないで“情強”ぶっているバカどもを見ると、本当に虫唾が走る。
よくよく考えてみろ。
そもそも「金を払って女に相手してもらうこと」 がなんで悪なのか、立ち止まってお前自身の頭で考えたことあるか?ないだろ?
経験したこともない、そしてじっくりと考えたこともない、結論を出したことすらないことに対して、どうしてそんなに自信を持っていられるんだ? 
 
お前らが自分の意見だと思っているものは、コピペブログの意見、他人の意見でしかないんだよ。

自分の頭で何一つ考えないようなバカどもが、何かを馬鹿にしているのを見ると本当に腹が立つ。
クソガキども、交通事故にでも遭って死ねばいいと、俺は思う。

ツイッターでクソリプクソリプ言って“一般人”をバカにしている癖に、アキバ神社にクソリプを送るオタク。
アキバ神社を馬鹿にしながらも、話題にすることはやめないオタク。
公式のツイートをパクツイするオタク。

ゴミだよゴミ。

自分の気持ちをどう伝えればいいかもわからないから、自虐や悪意を織り交ぜないと、自分の欲求ひとつ満足に出すことができない。
そんな奴らに何かを語られてもまったく心に響かないし、自分の人生にそんな奴らをすり合せたいとも思わない。
どちらが先なのか、俺にはわからないが、コミュニケーションひとつマトモにとれないからネットで風俗ネタにしてオタク同士で馴れ合うことしかできないんじゃないですか?

彼女ができないのは、運が悪いだけだと思っていませんか?

「あんなウェイ系、中身からっぽだろ」、「本質は俺のほうが上」とか思ってないですか?

ゲーセンの女性プレイヤー、チラチラ見てないですか?

そんな人生を送るようになったのは、お前らがコミュニケーションを舐めていたからで、誰のせいでもない。運のせいでもない。
お前ら自身のせい、必然だよ。
以上。わかったらカスども、ツイッターで擦り寄ってくんな。バカはバカ同士馴れ合ってろ。


まぁ、思っていることは以上です。
アキバ神社はオナクラが飽和気味の中、上手にやってるなと思います。

次回はそろそろ出会い厨をまた真面目に考えていきたいと思います。

近いうちにお会いしましょう、また!

2014年9月21日日曜日

2枚冷やしたぬきそばが好きだ

「週1で投稿したい」といっておいて、いきなり約束を破る形になった。

ブログは基本的にオナニーだ。したくないときもある。仕方ない(開き直り)

オナニーはオナニーなのだ。勝手にやればいいし、書きたいことを書けばいい。
文章が下手だろうと話がつまらなかろうと、関係ない。
ただ、インターネットにはオナティッシュが溢れかえっている。
他人にオナニーを見られたり、他人のオナニーを見たりしていることで、俺ももっと上手にオナニーしなきゃとか、ティッシュをその辺にほっぽり出すのは良くないんじゃないかとか、そういうくだらない事を考えてしまう。

他の人が俺のオナニーについて感想を言ってくれるから、ああ読んでくれる人のためにこういう話をした方がいいのかなとか、俺の趣味とかどうせみんな興味ないわなとか、そういう事を考えてしまっているから、だんだんとブログを書く気力もなくなってくる。
たぶん、そういうことだ。

だから、今日は何の意味も無いオナニーをしたいと思う。
見返すと本当に意味の無い文章だ。メンヘラもネカマも、怒りも無力さもない。何にもならない。
だがまあ、たまにはいいんじゃないか。


食い物のことなんか書くのは、高校生のときに書いた前略プロフィールのリアル以来だと思う。

俺は、そばが好きだ。
昼間から何の仕事してるのか良く分からない人たちが板わさとビールをやっているような蕎麦屋にも行くし、立ち食いそばにも行く。自分でも茹でる。
ちなみに家で食べるそばなら、どん兵衛の袋めんが好きだ。

立ち食いそばの中では俺は、立ち食いそばチェーン小諸そばの「二枚冷やしたぬきそば」が好きだ。それ以外のメニューは注文しない。
“二枚”とはすなわちそば二枚、つまり麺の量が二倍の冷やしたぬきそばだ。
それ以上でもそれ以下でもない。

だが、妙にうまいのだ。別に立ち食いそばのそばなんて、うまいまずいで食うものでもないと思うが、小諸そばの二枚冷やしたぬきそばだけはうまいと思う。
小諸そばの他のメニューはそうでもないのに。
不思議だ。

夕方5時とか中途半端な時間に、小諸そばの前を通りかかって食べてしまって後で後悔したこともあるし、二枚冷やしたぬきそばを食べるためにいつもより1時間早起きすることもある。
危険だ。何か薬物が入っているのかもしれない。

今はたしか、消費税が上がって360円。ふつうの冷やしたぬきは300円。
60円をプラスすることで、そばの量が2倍になるのだ。お得以外の何者でもない。

普通の冷やしたぬきそばはグレーで浅い器に入って出てくるのだけれど、 二枚冷やしたぬきは大きな水色の器に入って出てくる。

具は千切りの蒲鉾ときゅうり、揚げ玉。
揚げ玉は冷やしたぬきより多い。多くなった分の揚げ玉と生姜が別皿で提供される。
そば猪口にはたっぷりとつゆが入っている。

卓上にあるネギを多めに入れて、七味をかける。
追加の揚げ玉を最初から全部入れて、その上からそば猪口のつゆを全てかける。

俺はジャンクフードの旨さというのは、「油」に尽きると思っている。
大量の揚げ玉からかけられたそばつゆ。通常のそばと違って、油を帯びたそばつゆが麺に染みわたる。
そして二倍の麺を豪快に手繰って、すする。
ジャンクな風味とかすかな出汁の香りが、鼻に抜ける。うまい。
油を摂取する感覚を途切れさせないように、大量にある麺をひたすら運んでいく。

一気に食べる。蒲鉾もきゅうりも無視する。 そばと揚げ玉だけを、ひたすら食べ進む。

食べ終わったら一息ついて、水を飲んで、無視していた蒲鉾ときゅうりを片付ける。
やる気のない店員に小さく「ごちそうさま」と言って、席を立つ。
食券を買ってから店を出るまで、10分とかかっていないだろう。
それでいい。満足だ。

二枚冷やしたぬきそばが好きだ。

それだけの話でした。

2014年9月13日土曜日

出会い厨を真剣に考える 第1回 ネカマVS女 エクストリームバトル

こんにちは。

今日から色々やってみたかったことのうち、「出会い厨について真面目に取り組む」ということにチャレンジしてみたいと思う。

なかなかバカバカしいことに真面目に取り組むのは難しいことだと思う。
だが、多くの人が立ち止まって考えないことに立ち止まる事は、何か新たな発見をさせてくれるのではないかと思っている。

出会い厨。
具体的に言ったら色々あるが、 おそらく出会い厨が有名になったのはmixiの流行からだろう。
前略プロフィールの頃からいたと思うが、あれは“横のつながり”みたいな感じが大きく、純粋なネット経由100%のネットナンパとはまた違うなという記憶がある。
だいぶ前のことだから、違うかもしれない。
ツイッター経由の出会い厨もあるが、それはまた後日やることにして、クラシカルな手法である

プロフィール検索で女を捜す

メールを送る

メールでワチャワチャやって、実際に会う


というところについて、考えていきたい。

ところで、俺は嘘が嫌いだ。
やっぱり隠し事はよくないと思うし、俺も極力嘘をつかないように気をつけている。
だから、みんなも正直に答えて欲しい。

女にリプライとかメールとか送って返事が返ってこなかった経験のある奴、いるだろ。

正直にいこう。おそらく、かなりの強運の持ち主、もしくはジャニーズ事務所に入れるレベルの顔面の持ち主以外は、この経験があるんじゃないかと思う。
それは恥じることではない。むしろ、何故返ってこないのかをこれから考えていくのだ。

そのためにはまず、何をすればいいか。

女のことを知ること?
詐欺写メを研究すること?
綺麗な文章を書けるようになること?

このうちのどれも、有効なことではあるが、俺はこれらを最初にやってもそこまで効果は望めないと思う。

そうだな、もったいぶるのはやめよう。
まず最初に何をすればいいか。

それは、「ネカマになること」だ。

ふざけてない。俺はいつだって真面目だ。
「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」ということわざがある。まさにその通りで、出会い厨においてのゴールである、女性と出会うことを達成するためには、まず自分の敵である、他の男どもを知る必要があると思っている。

そして男から来るメールを見ていると、だんだんと出会い厨にも上手な奴と下手な奴、目を惹くメールとそうでないメールがわかってくる。
そして、上手な出会い厨を真似て、目を惹くメールを書けるようになればいい。違うか?

だからまず、ネカマになって、自分の立っているステージと、自分の戦わなければならない敵を知らなければならない。



なので、先日SNSでネカマをしてきた。


ただネカマをするだけだと芸がないというか、一人でやってると押しつぶされそうなので、「ネカマと本当の女の書く文章、どちらが出会い厨を惹きつけるのか」という建前でやっていこうかと思う。

舞台にしたSNSはナンネット。有料のサイトを除いたアダルト系SNSの中では、おそらく一番大きいのではないかと思う。
アダルト系SNSにはsexiやスナイパー等もあるが、あの辺は無能なガキお断り感が漂っている上に招待制なので、おそらくユーザーは多くないので、あまり読み物として面白くない。

というわけでナンネットだ。
ナンネットはユーザー数がメチャクチャ多い。それに伴いレベルが低い。毎日夏休みみたいな感じ。
みんな掲示板で下着置き逃げしたり、嫁の裸をアップロードしてたり、まあ割とフリーダムな感じのところだ。
フリーダムな感じのSNSに、欲求不満でヘタクソな男たち。
どれだけメールが来るのか。楽しみだ。


そう、さっき言ったが、これは一応対決という体なので、本当の女性にもプロフィールを書いてもらわねばならない。
そんなバカどこにいるんだと思ったが、知り合いのNちゃんが快く引き受けてくださった。
歳は橋本ちゃんと同い年の、22歳。
若いが、彼女もかなりネット暦が長い上に、女性であることを隠さず活動しているので、かなり男に絡まれている。

そんな女性と、ネカマの対決。楽しそうじゃないか。

ルールは

・お互いに同時刻にナンネットにアカウントを作り、48時間後に開票。
・単純に、男から来たメールの多いほうが勝利。
・写メや文章には一切の制限なし。いわゆるバーリトゥード(なんでもあり)。
・登録するアカウントの年齢、住所、URLも完全に自由。

というルールでやっていく。

まず俺からだ。





ゆきのですぅ!(野太い声)

・・・

レースクイーンの橋本雪乃が好きなんよね俺。それでハンドルネームも橋本雪乃からとったんだけど、ってそんなことはどうでもいい。

「どうだ、俺も偽ることができるんだ!」って気分かな。割とかわいく書けたんじゃないかと思っている。

少し解説をしていく。
これは俺の持論だが、「Sの男とMの男ではSの男の方が多いが、性的にこじれたり探求したりする人間の絶対数はMの男の方が間違いなく多い。」と思っている。
理由はここで書くと長くなるので、まぁ機会があったら。

なので、M男狙いのプロフィールを構成した。
 しかし見てもらえればわかると思うが、あまりコテコテのSではない。
これによって、ただ女と仲良くしたいだけの男や、「こんな小娘ワシを前にしたら2秒でSなんか撤回するでグヘヘ」みたいなオッサンや、ハプバー等に通う自称遊び人のにーちゃん(本当の遊び人はナンネットで女を調達しない)も見据えている。
マージャンで言えばリャンメン待ちだ。さぞ大量の男がメールしてくるだろう。

こういった勝負をするときも、こうやって戦術的なことを考えていくといい(何がいいんだ)。



そして対するNちゃんのプロフィール。




ほう。直球勝負か。
これは「女であること」を前面に打ち出した戦法で、割とスタンダードなように思える。

20代前半、低身長、ドM、メンヘラアピール、写メOK。
手堅く普通の男、自称ドSを取りに来る戦略か。



奇しくもお互いの「20代前半の欲求不満キャラ」がSとMに分かれてぶつかり合うという形になった。

本当は“30代半ばの欲求不満ドスケベ人妻” でいこうと思ったのだが、あまり大差がついて負けるとカッコ悪いなと思い、20代前半に逃げてしまった。
読み物として少し微妙になってしまったのは反省している。

果たして、ネカマ(俺)と本当の女子が書いたプロフィール、どちらに軍配が上がるのか。

48時間が経ち、お互いのメールボックスを開封する。

開票の結果は!






 749対513!!!


勝ったぞ、わーい!やったね、ゆきのちゃん!

…ぜんぜん嬉しくねえけど。

つーか3日でこんなメール来るのか…ただプロフィール作っただけやで…
やばいでしょこの世の中。
まぁでも、なんとなく出会い厨をしていくことの困難さみたいなものは、既に香ってきているのがわかると思う。 
これだけライバルがいるってことだからね。


あと、本当の女子でありながらネカマに負けたNちゃんは気の毒だが、強く生きていただきたい。
こんなくだらない事に付き合ってくれてありがとうと、この場で言っておく。
 
 今回の勝因を分析していくと

・プロフィールがゆきのは関東全域になっていたのに対し、ゆりは埼玉になっていたため、検索において差がついたと思われること
・持論どおり、アダルトSNSに来るような歪んだ人間はマゾが多いということ
・ゆきのはオヤジ趣味をプロフィールに出しており、より広い層を取り込もうとしていること

が勝負を分けたのではないかと思われる。

つまり、出会い厨をするときは絞られた募集に行ったほうがライバルは少ないってことね。

次回は、この大量のメールを読みながら、「上手な出会い厨と下手な出会い厨の違い」
というものを考察していこうと思います。

それでは、また次回お会いしましょう!

2014年9月12日金曜日

ブログ移転に伴うごあいさつ

そうじゃない人もいると思いますけど、はじめまして。橋本です。

諸々の事情により、今まで書いていたブログを手放すことになりました。
ぜんぜん使っていなかったはてなでブログを再開しようと思ったところ、はてなダイアリーが真面目に書くにはものすごく使いづからったのでこちらでやることにしました。

今までの記事も、そのまま移転してあります。 ぜんぜん書いてないですけど。

今見ると、携帯から書いたものがほとんどで清書をしてないので、構成がメチャクチャだったり何が言いたいのか分からなかったりする部分ばかりですが、まぁあの頃はそんなこと考えてたのねって事で、思い出としてそのままにしておきます。

他のブログに使っていたエネルギーをこちらに割くことにしたので、今までより面白いものをお見せできればと思っています。

 今なんとなく考えているのは、ネットナンパの指南書のようなものを同人誌で出せればと思っています。
SNSをしていると、いわゆる「出会い厨」のような人がたくさんいます。
自分は出会い厨については、何も行動しないよりはマシだからどんどんやったれや、と思っているのですが、個々の出会い厨を見ているとやっぱりバカだなこいつら、頭悪いなと思うのです。

見込みの無いヘッタクソな出会い厨行為を続けている人を見る限り、何か正しい形で承認された経験がないのかな、という印象を受けます。
ネットで女の人に認めてもらって、会って、どこがゴールかは俺はわからないけど、まぁセックスするなり付き合うなりすれば、自分が価値のある人間になれる、世の中のメインストリームに戻ることができるみたいなことを考えているのではないでしょうか。根拠はないので、完全に決め付けですが。

まぁ自分は、漠然とした孤独から逃れるためのツールとして人間を扱うような人は絶対に魅力的に見える事はないし、そもそも他人をモノのように扱っといて自分は愛されたいなんて冗談言ってんじゃないよバカて思うんですけど、万が一バカ女が引っかかって付き合えたとき、彼らの孤独は絶対に埋まらないことに気付いて、自分のしてきた事は意味が無かったと知ることは、大事なんじゃないかと思ってます。

前に進むために一度傷つかないといけないというのは、冷静に考えたら無駄な話なんですけど、自分含めてそういった闇の中をさまよっている人は結構いるんじゃないかと思うんですね。
傍から見たら単なるバカなんですが、本人からしたら大真面目で、しかも周りが見えなくなってるからそれが正しいと思い込んでるわけです。
一回ぶっ倒れるまで、幻想だったと気付くまで走り切らないと目が覚めない。
そういうものだと思ってます。

 で、ぶっ倒れるなら最短ルートで倒れたほうが得だなってことで、世の出会い厨がもっと上手に出会い厨できるように色々考えてみようかと思ってます。
手当たり次第にド下手なメール送ったり、くだらない絡みとかしてる時間って、いちばん無駄だと思うんで。
 
自分もネットナンパではないんですが、路上でナンパしたり、あとはツテで色々手を出したり、そういう時期があって、今はそう思っているというだけのことで、世の中のほとんどはそうじゃないのかもしれないですけど。

今考えてるのはそんなことです。自分の話もおいおい書きたいと思ってます。
遅筆なのを直したいので、週1ペースで書きたいと思ってますが、できなくても許して下さい。

よろしくお願いします。

橋本ちゃん

ガンダムEXVS マキシブースト シャッフルの話

納得できないからブログを書いている。どうしたらいいのかわからない。
書いたら納得するのか。おそらく、違うだろう。

イラついていた。とにかくイラついていた。
8台のシャッフルに、少佐がふたりと少尉が一人。ボンバーマンのドクロでも取ったのかという動きをしている。
あと自分がいる。少佐だ。
平日昼間のゲーセン過疎化しているゲーム。
とにかく、対戦できる卓があるだけ喜ぶべきなのだろうか。
組んだら負け確定のゲームなので、期待値的には勝率66%以下の人はやるべきなのだろう。
しかし自分は勝率が68%なので、組んだ瞬間に台を蹴ってノーカンにするとか、相手の一人をスナイパーに狙撃させて殺すとか、そういう勝つ目論見がなければやってはいけないのだけれど、今日は昇格間近の文字が出ている。
早く階級を昇格させたかった。

一戦目、少尉。勝った。本当にギリギリで勝った。さすが俺だと思った。
画面を見ると、「ありがとうございました」と出ている。
俺はスタートボタンを押さなかった。当然だ。俺が勝たせてやったんだから、俺が感謝の言葉を述べる必要はないし、「どういたしまして」は通信に入っていない。

二戦目、少尉。また勝った。さすが俺。
カスが余計なことをしなければもっと早く終わっていたのに、Fドラ覚醒のコンボを邪魔されたせいでギリギリの試合だった。
何回も「ありがとうございました」と通信が来る。無視する。

三戦目、少尉。負けた。どうしようもない負け方だった。
死んでくれと思った。
サイトを見て少尉の戦績を確認する。600戦150勝。25%。ふーん。

四戦目、少尉。負けた。大丈夫、少尉が敵に2,3連続で来れば昇格できるさ。
「ごめんなさい」と通信が来た。
謝れば何をしてもいいのか。それは俺に向けられた言葉ではなく、自分自身、少尉自身の気持ちよさ、自己弁護のために吐かれた言葉だと思った。
努力をしないことを「自分は下手だから仕方ない」という言葉を正当化するために吐く「ごめんなさい」。

五戦目、少尉。試合が始まった瞬間に100円を入れた。
だいたい本当に「ごめんなさい」と思っているのなら、ここでプレイをしないで新宿なり秋葉原なり、初心者台のある場所に行くべきなのだ。
迷惑をかけて悪いと思っているのなら、迷惑をかけないプレイをするべきだろう。
そしてこのゲームは一朝一夕に何かが完成するゲームではないことは、ここまでこのクソつまらないブログを読んでくれている君にはわかるだろう。
エクバ稼働初期ケルディム?ああ、あれは良かったね。

六戦目、少尉。20秒で先落ちされたので、棒立ちした。
限界が近いと思った。

すぐ連コインしたら、少尉がいなくなった。コンクエストをプレイする。
2面が始まったあたりで、少尉が戻ってきた。トイレか何かだったのだろう。

七戦目。

俺はもう限界だった。
行き場をなくした感情が、腹の中で蛇がうねるように蠢いている気がする。
呼吸は荒くなり、視界は狭くなっている。肩に力が入っている。
タバコはすでに7本目だ。
冷静さを失っている自分を、客観視はしている。しかしどうにもできない。
敗北の画面が出た瞬間に財布を開く自分を、もう一人の自分が眺めている。
脳の中に二人の自分がいるようだ。
こんな事してもどうしようもないだろう、と思いながら、マスターガンダムを選択する。
選択した瞬間に、許せないという感情が湧き上がってくる。
プレイヤーがシャッフルされ、組み合わせが出る。
自分の上には、銅色のプレートが表示されていた。

「もういいだろう」と思った。荷物をまとめ、灰皿をカウンターに返し、俺は出口へと向かった。
5mほど先の画面では、黒いガンダムが立ち尽くしている。
こちらを睨む男を一瞥して、エレベーターのボタンを押した。

誰もいないエレベーターの中で考える。
「あいつが好き勝手にプレーをして迷惑をかけるのも自由というのなら、俺が始まった瞬間に席を立つのも自由だろう」
「俺はイラつくためにゲームをしているのか?」
「俺は自分のエゴのために、他人を不快にさせてよかったのか?」

エレベーターが一階について、俺は考えるのをやめた。
無印エクバから、2万戦以上このゲームをしているのに、答えは出ないのだ。考えるだけ無駄だ。
どうしようもない地雷はいなくならないし、キレる自分もいなくなってはくれないのだろう。そう思った。
思ったが、何か違和感があった。

強烈な違和感に気づき、立ち止まって考える。
いや。違う、違う。
少なくとも初代エクバの頃、俺は「俺は自分のエゴのために、他人を不快にさせてよかったのか?」とは考えたことがなかった。
あれから4年以上が経った。
ガンダム以外にも、いろいろなことがあった。

やめてくれ。
この道は通りたくない。
だが、立ち止まって考えた時点で、もう逃れられないのだ。

「大人になる」ということからは。
イライラしても感情を表に出さず、我慢して少尉と組み続け、全力でプレイして負けて、「ありがとうございました。」通信を返す。
少なくとも、彼に当てつけるようなことはしてはいけないのだ。

過去には戻れない。
そして、ガキのままでいる自分を肯定することに限界を感じてしまった時点で、もうこの先進むべき道は決まってしまったのだ。

嫌だなぁと思いながらも、目の前に突き付けられたものからは逃れられそうにない。
だが、突きつけられた遺物をいつ飲み込むか、という話でしかないのだ。

言いたくない、言いたくないけど言います。いや、書きます。


よろしくお願いします。

ありがとうございました。

オタサーの姫(サークルクラッシャー)問題を考える

このブログの記事が編集途中で消えた。全部書いたのに消えた。俺は怒っている。


オタサーの姫という単語が話題だ。
ツイッターをやっていると、一日に一度は必ず見かけるレベルのワードだ。

オタサーの姫とはなんだろうか。
はてなキーワードに記事があったので、引用する。

男性の割合が多い文化系サークル(オタクが集まるようなサークル)に存在する数少ない女性メンバー。サークル内では希少な存在であるため、圧倒的美女でなくともオタク男性メンバーに姫扱いされることから「姫」の名を冠している。
オタサーの姫がサークルクラッシャーとなることがあるが、ならないこともあるようであり、この二つは同義ではない。

だそうだ。まあだいたい想像通りだろう。

そしてネット上でネタにされているオタサーの姫問題は、二つに分けられると思う。

・恋愛リテラシーの低い男性が、目の前の女性を妄信してしまい、姫を作り出すことの滑稽さ

相対的価値によって“姫”となった女性の絶対的価値の低さを突っ込むもの


これで大きく外れてはいないと思う。
この二つの問題?について、今回は考えてみたいと思う。

まず男性側について。
例えば、男性10人のサークルに“オタサーの姫”が入ってくる。
そして取り合いになった場合、単純に計算して、姫を手に入れられる可能性は10%だ。
10%のために全てのリソースを投入するのは、合理的とは言い難い。

さらに問題なのが、こういった場合の恋(恋と呼びたくもないが)は「霧の中の恋」であることだ。
姫を作り出してしまう環境にある人たちは、一般的に見て恋愛慣れ、女性慣れしていないと考えられる。
その中にいきなり女性が降ってくる。
比較する価値(ほかの女性のことだよ)をもたない男性たちは、その女性を妄信する。一人しかいないから。
相手の人格なんかおかまいなしだ。ただ、自分が受け入れられたいだけ。彼女が欲しいだけ。誰でもいいわけ。
彼女が出来れば、人生の閉塞感が解消されると思い込んでいるだけ。
自分への熱量などを考慮することのないまま、ただただ不毛な恋を続けるのだ。


男性側についてはこんな感じ。

次は“オタサーの姫”本体側。

相対的価値というのは、確かに強力だ。
自分が大した価値を持っていなくて、価値を身につける努力をせずともその場ではナンバーワンになれてしまうのだから。

なんでも選び放題。ワオ。クフフのフ。

ただ、相対的価値という虫取り網を振り回して手に入るものは、常に同じものである。
その網にかかる男は、自分を受け入れてくれる女なら何でもよくて、何でもいいから自分の人格なんかお構いなしで、お構いなしだから自分を見つめてはくれない。

相対的価値という価値を提示し続ける限り、自分が得られる価値も、その程度の価値しか手に入れられない。

そんなもん選び放題でも、かっぱ寿司どれでも100円と似たようなもんじゃない?
かっぱ寿司に大トロはない。(もう5年くらい行ってないんでわかりませんが、今は大トロとかあるんですかね?)

ただそれは男を責めて解決することではない。
相手を見ていない、という点では姫側も同罪であるからだ。


男は“女”という記号しか見ていない。
同時に、姫も“自分の価値”という記号しか見ていない。

12時の鐘が鳴っても踊り続ける姫たち。
足元には踏みにじられたカッパ巻き。


この問題を解決するには、社会全体の恋愛リテラシーを底上げするしかないと思う。

男は記号を求めるのではなく、相手を見つめられるようになること。
姫側は自分を本当に高める性愛とは何なのかを考えられるようになること。

全体がベースアップすれば、事態は幾分かマシになるのではないか。
そうなった後、何かが吊るし上げられる事はなくなるのだろうか。
それとも、また何かがネタにされるのか。



記事が消える前はこの3倍くらいの長さがあったんですけど、全部消えて完全にやる気なくなりました。また今度ゆっくり・・・

オタクのネットナンパを通してコミュニケーションを考えるということ

僕はmixiネカマをしている。
別に、人をたぶらかしたくて、ネカマをしているわけではない。
他の人から自分が特定されないようにネカマをしている。
身内ネタの楽しさは、今さら語ることもないだろう。
mixi上で知り合いを見つけてマイミクをしたら、わけのわからないネタで勝手に盛り上がっていた。そんな思いを相手にさせないように、直接教えた人以外はわからないような、オタク女性風のプロフィールにしている。
なんかアニメの名前を羅列して、○○さんへの愛で生きてますみたいな...

ところで、こういうプロフィールにしていると、割と“出会い厨”からのメッセージやマイミク申請が来るのだ。
そして彼らの送るメッセージは、不気味なほど似通っている。

思い出して書くと、だいたいこんな感じだ。



「突然のメール申し訳ございません(>_<)

僕もアニメ好きなんでよかったら仲良くしてくれませんか(^-^)

僕は○○(アニメタイトル)、××、△△、◎◎が好きです(o^^o)

アニメ語れる友達がなかなかいないんです(;_;)

お話してみたいのでお返事いただけたら嬉しいです(^o^)」

...はいっ!って感じ。

だいたいこんな感じだ。句読点代わりの顔文字と、自分の見た(好きなアニメ)の羅列。

暗澹たる気持ちになる。コミュニケーションとはこういうことなのか。やめてくれ。

物腰は丁寧だが、何か違和感を感じる。何だろうか。

これは恐らく、「コミュニケーションに対する誠実さ」がないからだろう。
どういうことか。
コミュニケーションとは相手ありきで成り立つものである。しかし彼らのメッセージからは、相手に対する興味が伝わってこない。
「俺も彼女欲しいな~ だからmixiオタクの女探しちゃおw」
くらいの事しか考えていないのだろう。
彼らは結局、「彼女持ちの自分」という幻想と対話しているだけに過ぎない。
つまり、相手に対する興味のないままコミュニケーションを取ろうとしているのだ。
これは相手とコミュニケーションに対する侮辱である。女性が出会い厨ウザイと言うのも頷ける。
こうやって失礼なコミュニケーションを取っていると、断られる。
そして彼らは本当の目的に気付かないまま、それを改善しようとする。結局、独り相撲のクオリティを上げることで改善しようとする。
答えのない空間をさまよえばさまようほど、彼らのネットナンパは滑稽になり、拒否されてゆくのだ。

ここまで言えば、どうすればいいかわかるだろう。

相手がいることを想像するのだ。そして相手に興味を持つこと。それに尽きる。


もっと具体的なアドバイスがあると思った人。この文章の意味するところを、もっとよく考えて見てほしい。
単に小手先のテクニックを身につけるだけでは、童貞の男が加藤鷹の言葉をドヤ顔で語っているのと同じなのだ。

今日はここまでにします。読んでくれてありがとうございました。

コミュニティに対して誠実であるということを、ガンダムEXVS,EXVSFBで考える

“誠実とは何か”について、最近よく考えている。
僕は自分の思う事については誠実に生きているつもりだ。

大辞林 第三版の解説では・・・
せいじつ【誠実】  
偽りがなく,まじめなこと。真心が感じられるさま。

とある。

ふーん。偽りがないことね。

みんなは、コミュニティを大切にしたいと思ったことがあるだろうか。
恐らく多くの人は、自分の所属しているコミュニティを大切にしたいと思っているはずだ。


機動戦士ガンダム エクストリームバーサスというゲームがある。
ゲーセンにある、2対2の対戦ゲームだ。(よく、『カプセルに入るやつ!?』と間違えられる)

僕はこのゲームをよくプレイする。というか、ゲーセンで人並みにプレイできるのがこれしかない。
このゲームは対戦ゲーム。しかも2対2なので勝ち負けが自分だけの責任でない。なので結構トラブルが多い。
勝てなかった時に味方だった人に罵声を浴びせたり、インターネットでプレイヤー名を書き込んだり・・・
そういうトラブルをよく見るし、よく耳にする。
自分だってする。現実に出すことは少ないけど、勝てないと思った瞬間に席を立ったり、気に入らない人だけを狙い続けたり・・・

そういう事があるたびに、「民度が低い」とか、「好きなゲームだからこういう事してほしくない」「自分らまでそう見られる」とか、そういった意見を聞く。

コミュニティに属している自分”というのは、コミュニティありきのもので、そのコミュニティがなくなれば、そのコミュニティに属している自分もいなくなるのだ。
存在論的に言えば、「不安緩衝要素をひとつ失う」ということだろうか。
そして自尊心が低下し、また内膜を傷つけ悪循環に陥る。
つまり、コミュニティの質を低下させるようなことをするということは、自分の質を低下させるということかもしれない。誠実でないということだ。


では、ガンダムコミュニティで誠実にあるため必要なことは何か。
はっきり言う。「女性プレイヤー絡みのことにどれだけ関わらないか」だ。
男女比の偏ったゲームでは、ゲーセンクイーン現象が起こる。
ゲーセンクイーン現象はこの世で最も醜いものの一つだ。
誰も幸せにならない負の連鎖

ガンダムをやる人と話していると、よくゲーセンクイーンの話題が出る。
やめてくれ。俺はそんな話したくない。
その自意識にだけ意識の向いた、気味の悪い笑顔をやめてくれ。
どうしてそんな意地の悪い顔で人の話ができるんだ。
その話をして、僕が楽しんでいると思っているのか?
しかも話を聞く限り、相手がどんな人かもわかっていない。
ただガンダムという共通項があるだけだ。

こういう人たちは、自分の共通項を受け入れてくれることを、自分を受け入れてくれることと錯覚しているのだと思う。
彼らは例外なく自分の事しか見ていない。
自意識にしか注意が行っていないから、そんな恥ずかしい妄想を人に披露できる。相手がどう考えるかなんて、これっぽっちも考えてない。ウンザリだ。
お前らのしていることは、エロゲーと同じだ。他人の会話を自分に投影しているだけのピエロだ。
お前らのしていることは、バレンタインの小学生と同じだ。母親が持たせた義理チョコに恋する12歳だ。
ゲームなんかしないでキャバクラに行った方がいい。

そんな夢と妄想で膨らんだ毒々しい色の風船が、僕の前に突きつけられる。
その風船をどうすればいいのか、僕にはわからない。
風船を割ればいいのか、それともヘリウムガスを発生させている装置を壊せばいいのか。
僕にはその場を立ち去ることしかできない。

彼女らだって、茶化されたり好奇の目で見られたりするのはもう飽き飽きだろう。
そんな疲弊した人たちにさらに負荷をかけるのか。
せめて自分だけはそうしないよう、心がけている。

コミュニティーとはシーソーのようなもので、人と人のバランスを乗せて揺れている。
コミュニティーを大切に思っているのなら、バランスを保っているものには触らないでいるべきだ。
丸太を動かせばシーソーはいびつなバランスのまま、人を乗せて動き続けてしまう。どこかで綻びが出て、みんなで転倒する日が来る。
自分がそのブランドやコミュニティーを大切に思っているなら、物事の支点を考えること。
それが誠実さだと、今のところは思う。

今考えているのは、そんな事だ。

だから僕が下ネタを連発したり、関わり合いになりたくないとよく言われるようなプレイヤー名にするのはそういう事なので、誤解しないでください。ホントです。

秋葉原の女神2 メイド喫茶はオタクのキャバクラなのか

今回の話は女性は恐らく全く共感してもらえないと思います。不快に思ったらごめんなさい。二十歳そこそこのクソガキの戯言と思って聞き流していただければと思います・・・


先日、池袋アカシウス寄宿舎学園というところへ行った。
まぁ、いわゆる「萌え店」というのに分類されるのだろう。違ったらごめんなさい。
自分がRPGのキャラになりきって、剣士とか魔術師とか賢者とか、そういうのになりきるという喫茶店だ。
メイド喫茶でも、ご主人様や旦那様になりきるのだが、RPGのキャラはなかなかないし、精神的な難易度も高い。なりきりの最難関だと思う。
ここで俺は、メイド喫茶で薄々感じていた違和感を、一気に凝縮して感じた気がした。
そこでなんとなく、その日は俺がメイド喫茶で、いつも感じていた引っ掛かりをここで全て回収出来る気がしたのだ。
常日頃からこの違和感と共に考えていたことは、誰が最初に言ったのか知らないが、メイド喫茶に通わない人がよく言う「メイド喫茶オタクキャバクラ」という言葉は本当にそうなのか、ということだ。
これをメイド喫茶通いの人に言うと、ものすごく怒られたり、嫌われたりするのだけれど。

シャッツキステというメイド喫茶がある。クラシカルなメイド服で、キャバクラのようなコールもなく、店内は喫茶店のように落ち着いている。
そこへ、オタク文化とも縁遠く、秋葉原にも滅多に来ない知人を「オタクキャバクラだと思ったら俺が奢ってやるから」と言って連れて行った。
ちなみに彼には誕生日に「めいどりーみん」を奢ったが、なんだか微妙な顔をしていた。
シャッツキステで彼はメイドと喋る客を少し見て、紅茶を飲んで、代金の半分を僕に払った。
「本質的には変わらねえよ。」
どういう事だろうか。いや、薄々は言いたいことがわかる。
その場にいるメイドを目当てに行っている時点で、ある程度はキャバクラの目的と重なっているという事だろう。
歩き疲れたとき、座ってお茶を飲み、休める場所としても半分は使用している、と彼は思ったのかもしれない。
確かに歩き疲れたから休憩する、そのためにキャバクラへは行かないだろう。
やはりある程度は、「メイド喫茶は、オタクキャバクラ」であるのか。
ではなぜ、彼らはそのレッテルを貼られる事を必要以上に拒絶するのか。
理由は今のところ二つあると思う。

一つは、視点の違い。
そして、そういったロールプレイは、ちゃんと分別が付いている場合、非日常のものだ。
非日常とは日常でないもの、日常を忘れるためのものだ。
そしてメイド喫茶を非日常とする。「メイド喫茶オタクキャバクラ」というレッテル貼りは日常のものだ。
この立っているステージの違いが、レッテル貼りへの反発を呼ぶのではないか。
いわゆる“リア充”の人だって、毎日ディズニーカチューシャつけて歩いてるわけじゃないでしょ。
風俗街にスーツを着たサラリーマンがいるけど、彼らだって電話応対で「セクハラ大好き」とか言わないでしょ。

そしてもう一つは「恥ずかしさ」だと思う。

己の好みをさらけ出す事は、基本的に恥ずかしいのだ。
ましてや自分がご主人様とか、大賢者とか言われているのだ。そりゃ恥ずかしい。
しかもキャバクラは女の子と話をしに行くところだが、メイド喫茶はあくまで「喫茶」だ。
キャバクラ行くの好きなの?」と言われて「好きだよ」と言える人はなかなか少ないだろう。
もしその二つが同じところにあるのだとしたら、それは普通、肯定できない。
別に肯定する必要もない。
何にでもハイハイって言っちゃうのも、それはそれで趣がないと思うし。

今思っている事をとりあえず書いてみた。
これを見返して自分の言いたい事をまとめようとしてみると・・・
つまり、「メイド喫茶オタクキャバクラかもしれないけど、別にそこで喧嘩することはないんじゃない?」ってことかな。

一応、精いっぱい自分の持てるものを出してこれを書いたと思うけれど、俺のすべてがこれに乗り移っているとは思えないし、この答えでみんなが納得するとも思わない。
なので、恐らく僕はまたメイド喫茶へ行くでしょう。

考えに区切りがついたらまた書きます。それでは。

2ちゃんねる女神板の気持ち悪いレスで打線を組んでみた

2ちゃんねるの「女神板」というところでは、女性が承認欲求を満たすためにエロ写メとかを貼っていまして(詳細はググってください)、そこに群がる男たちがすごい事になっているわけですが、その中でもこれはすごいと思ったレスを抜粋し、打線を組んでみました。


1(左)しかしオナ指示なしでイッてしまうなんて...

2(二)雑談はいいからはやく乳輪みせてよ

3(遊)ずっと言いたかった。俺お前が好きだ。

4(中)ったく昼間からよくやるよ、変態女w

5(右)バイブを当てながら授業受けた事ある?

6(三)可愛い乳首 今まで何人に舐められた?

7(一)ナイススレンダーバディ!!

8(捕)処女なら俺の嫁にしてやらん事も無いぞ

9(投)下着も染みてるなら割れ目の接写出来る?


個人的には「バイブを当てながら授業受けた事ある?」の破壊力が凄いなと思う訳ですが、みなさんはいかがでしたでしょうか。
女神板へ行くと本当に気持ち悪いレスが並んでいるので、皆さんもぜひ探して打線を組んでみてください。
それでは。

煙の中の君へ

少年院や刑務所の護送車を、たまに道路で見かけると思う。
「どんなものだろうか」と思って、僕はスモーク貼りのガラスを凝視して、中を覗こうとした(中は見えなかったが)。
その後、はっとした。「僕は最低なことをしてしまった」と。

なぜか。

もし、あのスモークの中に人がいたとしたら。
彼等は自分が好奇の目で見られていたことに気付くだろう。
そして彼等は、しばらくの間、地上で見た最後の景色が「好奇の目で自分を見る通行人の顔」になってしまう。
それを抱えたまま、何年も留置場、刑務所で過ごすわけだ。その間、「通行人」への憎しみは熟成されるだろう。

そうした感情を熟成させてしまうことは、彼等の心の孤立を招くだろう。そうした人がもう一度社会に戻ることを考えると、非常に陰鬱な気分になる。

望ましくないレッテルを社会から貼られた時、彼等はぼくの顔を思い出すだろう。そのとき、彼等を救いのない気分にさせてしまったとしたら、非常に悲しいことだ。

僕らは往々にして、相手の気持ちになることを忘れている。
自分がされたら許せないであろうことも、アリを踏み潰すことを意識しないように、無意識のうちにしているかもしれない。
もう少し、よく考えて人を傷付けることのないように行動したい。

来年は...とは言わず、今から。
できるといいな...

2chまとめブログを装った悪質な出会い系誘導について

俺はいわゆる[2chまとめブログ]というものがあまり好きではない。
理由はうまく説明できない。何かを書こうとするたびに、自分の思考を言葉に束ねることがいかに難しいかを思い知らされる。
まあでも、少しは言葉にする努力をしてみようか。

とりあえず、まとめブログを読んで、「情強」ぶったクソガキ(俺も社会的には確実にクソガキなのだけれど)が訳知り顔で何かを見下しているのが気に入らないというのは確実にある。
彼らは何も考えていない。ただそこにある結論を絶対だと信じて、それ以外の考えを持つ人たちを何も考えず見下している。
テレビを見ている層を「マスゴミ信者」とバカにしながらも、自分で考えずただ垂れ流されている情報を鵜呑みにしているだけでは、その「マスゴミ信者」と大して変わらない気がするのだが・・・

とにかく、なんとなくあの界隈に胡散臭いものを感じるのだ。
まぁ、今日のところは「なぜ嫌いか」を書くためにキーボードを叩いているわけではないので、この話はまた今度書こう。
本題に入ろう。

少し前にツイッターを見ていたら、「キモメンの俺がネットを使って20人とヤれた方法」みたいなURLが流れてきた。
俺が出会い厨に興味をもっているのは前の記事で触れたとおりなので、とりあえずクリックした。

・・・何かがおかしい。
アクセスした瞬間、なんとなく違和感を感じた。
なので、記事を読む前に、サイドバーや広告バナーの上にカーソルを合わせてみる。
ただの画像だ。
バナー広告ではない。
また、[月別の記事]でどの日付をクリックしても、「キモメンの俺がネットを使って20人とヤれた方法」に飛ばされるようになっている。
トップページのバナーをクリックしても同じように該当の記事に飛ばされる。
やはり、何かがおかしい。
記事を読む。
2ch特有の文章が並べられているが、違和感を感じる。
具体的には、>>1を褒めちぎるようなレスばかりが続いていることと、やたらと2ch用語が連発されていることだ。2chスレッドでも、普通は2ch用語の入ったレスと普通の文が半々くらいの割合で入っているイメージがあったが、レスのほぼすべてが2ch用語というのは違和感を感じる。
まるで「これは2chのまとめですよ」ということを毎レス毎にわざわざ宣言しているようなわざとらしさを感じる。

新たな犠牲者を生むことを避けるため、一部加工してあるが、こんな感じだ。


この感じ、わかってもらえるだろうか?

そして「スレ」は


俺はキモいけどサイト使って一月で8人とヤった


サイト教えろ

それはできないけど喰った子の写真上げてやるよ

うわぁかわいい

早くサイト教えて

仕方ないな、特別に教えてあげる!このサイトだよ!

うわぁすごい!早くボクもやらなくちゃ

という流れで進行していく。
もうわかったと思うが、この「サイト」というのが単なる出会い系で、わざわざまとめに貼られるのに短縮URLが使われている。
これを解析すると、アフィリエイトURLが埋め込まれていた。このURLから登録すると、このURLを貼った人(今回はこのブログの管理者)に報酬が支払われるというわけだ。
ちなみに誘導される出会い系は[サクラ出会い系を探せ]というサイトに、100件以上「このサイトは詐欺です」という口コミが寄せられている。

そして驚いたことに、この「まとめブログ」でまとめられていたレスでID検索をかけても、まったく関係のないIDが出てくる。
そして、スレッドタイトルで検索をかけても、「ネットを使って20人とヤれた方法」というスレッドは過去一度も立っていない。
つまり、このスレッドは実在しない。捏造されたものである。
この事実から推測できることは・・・
利益を得るために、ブログを見た人が出会い系に登録するような都合のいい内容を捏造してまとめブログもどきを誰かが作っている。
ということだ。

正直、こんなくだらない仕掛けにだまされるバカをかばう気はないし、金儲けに関してはこのブログの人は貪欲で素晴らしいと思うのだけど、やっぱり嘘をつくのはどうかと思うよね。

でもさぁ、こういうのを見てブログの内容を鵜呑みにして出会い系登録しちゃう人って、やっぱりバカなんじゃないの?

そしてこういう詐欺まがいのブログが作られるってことは、「まとめブログユーザーはバカだからこんな小手先の仕掛けでも引っかかる」って思われてる、ってことじゃないの?

なんでもいいけど、出所のわからない話を丸呑みして偉そうにする前に、少しは自分の頭で物事考えたほうがいいんじゃないの、って思った話でした。

あ、実際のサイト(まとめブログ出会い系共に)は載せません。さらに被害者が増えたら困るからね。あしからず。

「出会い厨」について

「出会い厨」という言葉がある。
割とインターネットで浸透している言葉で、ツイッターmixiなどのSNSを利用している人なら、8割以上の人が意味を知っている言葉だと思う。
いまさら意味を確認する必要もないかもしれないが、一応おさらいしよう。


恋愛や性行為の対象を見つけるなど「出会い」目的だけで、他人と交流できる「健全な」ウェブサービス等に参加する人に対する蔑称

はてなキーワード出会い厨」より

つまり、ネットで出会いを探そうとする者を“出会い厨”と呼ぶわけだ。
蔑称、と書いてある通り、“出会い厨”は嫌われ、迫害される存在であるようだ。
実際にツイッターmixiなどでは、女性の自己紹介などに「出会い目的のフォロー(マイミク)お断り」といった文面が入っている場合が多い。
また“出会い厨”は女性から防衛されるだけではなく、男たちからも蔑まれ、ネタや攻撃の対象になっている。

キモイ出会い厨がふられるまでをさくっとまとめてみた - Togetter

出会い厨かるた - Togetter


・・・


・・・


ファック!ファック!ファック!ファックだ!死ね!


な~~~にが「キモい出会い厨」じゃ!女に興味がないフリをしながらアニメキャラを「嫁」とか言ってるやつらの方が二兆倍気持ち悪いわ!

本当に腹が立つ。なぜ出会い厨が「バカ」で、出会いを試みないものが「それ以外」というようなカテゴライズになっているのか。
いやまあ、現実で出会いが十分足りているものがネットで必死になっている男を嘲笑うのは、まあある程度は仕方ない。事実、彼らは女性との接点という面では出会い厨より上なのだから。
しかし、出会い厨と同じ「持たざるもの」が彼らと同じ輪に加わって出会い厨をバカにしているのが気に食わない。虫唾が走る。
お前らが出会い厨をバカにする文面を書き込む携帯の下で、熱いものが息づいているのを俺は知っている。
草食獣のフリをするな。自分が踏み越える勇気がないことを、自分が賢いことにすり変えるな。ファックだ!死ね!

怒りばかりを書いていても仕方がないので、少しまじめに考えよう。
おそらく、出会い厨行為を行うものは、現実に女性と触れ合うコミュニティを持っていないのだろう。
そして、「インターネットをまともに触れる年齢で女性と触れ合うコミュニティを持っていない」ことは、「女性とのコミュニケーションをまともに取れない」こととイコールになる可能性が高くなる。
そういった人間が駆け引きや見栄えを考えず行動してしまい、滑稽に見えてしまうのだろう。
ネタとして面白いものが拡散されて、出会い厨=バカで滑稽なもの、というイメージがついてしまったというのも否定できない。
しかし、出会い厨=100%悪 というわけでもないと自分は思う。
インターネットによってつながるはずのなかった人間が繋がり、いい関係になるということは別に悪いことでも何でもない。
そもそも出会いの一形態を否定するということは、私たちの存在の一部を否定するようなものだ。男女の出会いがなければ、私たちの存在はなかったのだ。
君は仲のいい友人に「あいつの両親はメル友掲示板で出会ったから」という理由で、絶縁状を叩き付けるのか?
「ユー・ガット・メール」という1998年公開の映画がある。これも名前も知らない男女がインターネットで出会い、お互い惹かれて行くという映画だが、この映画を見た後も君は出会い厨を否定できるか?
もし、自分の親が文通で出会っていたら?メル友も文通も大して変わらないのではないか?
少し考えればよくわからなくなるものを、脊髄反射で否定しないでいただきたい。

ここまで書いたが、俺はいわゆる「出会い厨行為」をしたことがない。
やりもせずに語るのはどうかと思うが、少し思ったので書いてみた。
これから、駆け引きを知らない者が出会い厨をすることについてもう少し考えてみたい。
出会い厨に使える、一般化されたマニュアルのようなものがあれば、彼らは救われるのではないか?
時間ができたら、出会い厨に関するデータを取って、いろいろと分析をしてみたい。
とりあえず今日はここまで。

秋葉原の女神

毎日フラフラしている。
モラトリアムを言い訳にして、特にあてもなく毎日フラフラしている。
森鴎外の「高瀬舟」という話を知っているだろうか?
弟を殺めて流刑にされた男があまりに満足気だったので、同伴していた同心が己を振り返るシーンがこの話にあった。
庄 兵衛はただ漠然と、人の一生というような事を思ってみた。人は身に病があると、この病がなかったらと思う。その日その日の食がないと、食ってゆかれたらと 思う。万一の時に備えるたくわえがないと、少しでもたくわえがあったらと思う。たくわえがあっても、またそのたくわえがもっと多かったらと思う。かくのご とくに先から先へと考えてみれば、人はどこまで行って踏み止まることができるものやらわからない。それを今目の前で踏み止まって見せてくれるのがこの喜助 だと、庄兵衛は気がついた。
ものすごく端折ったが、短い話なのでぜひ読んでもらいたい。
まあつまり、「人間の欲には果てがないよね」って話だ。
まったくもってその通りだ。
毎日フラフラ遊び惚けているというのに、その先々で勝手に見なくてもよいものを見て、勝手に悩んでいる。
傍からみたら馬鹿らしい限りだと思う。
しかし当の本人にとってみれば直面する問題はそれしかないわけで、悩まずにいられないのだ。
ただ俺の場合、くだらない事に悩んでいる時間が長すぎるのだ。無駄に悩むくせに結論は出さないので、いつまでも同じことを考えている。
なので、少しずつ考えた事をここに吐きだしていこうと思う。

本題に入る。
俺はメイド喫茶に行く。そこそこ行く。
「フラフラしている」時間の2割くらいはメイド喫茶に使っているのではないか。
メイド喫茶クラスタ(界隈)と呼ばれる人たちほど通っているわけではないが、普通の人に話したら「何がそんなに面白いの?」と言われるくらいには行っている。
まあ秋葉原なので、いろんな人がいる。いろんな店がある。
ほぼキャバクラと変わらないような営業形態の店もあれば、喫茶店の制服がただメイドなだけ、みたいな店もある。
メイド喫茶オタクキャバクラ」みたいな話も、メイド喫茶の定義によっては、あながち間違いではないと思える(こういう書き方をすると、どこかから何かが飛んできそうで怖いのだけれど)。
まあ・・・その辺の話をすると俺は先輩方に絶対かなわないのでやめておく。
ある日のことだ。俺は使わない携帯電話を売ったついでにメイド喫茶に寄った。
オタクキャバクラ」とまでは言わないが、ある程度、客とメイドの会話があり、ウリのひとつ(になっていると思う)である店へ行った。
一人でメイドとベラベラ喋る気もなかったのでケーキを食べながらボーっとしていたのだが、向かいの客がやたらと喋っているのが目に付いた。

客「○○ちゃん大学生だっけ?いま何年生?」
メイド「そうですね~ぼちぼち将来のことも考えないと・・・」
客「○○ちゃぁ~ん、大変だよぉ?学生のうちに俺みたいに人脈作っておかないとぉ~」
メイド「○○さん凄いですよね~そんなに色々人脈があって」

明らかにメイドの顔が引きつっている。表情こそ笑顔ではあるが、怒りを纏った色気のようなものが細くなった眼から漏れているのがわかる。メイドの目がキョロキョロしている。仕事を見つけて、その場を離れる口実を探しているのだ。しかし客の方はそれに気付く様子もなく、ひたすら話を続けている。
それは当然だ。“メイド”という設定があるにも関わらずそれを無視して現実を割り込ませた上に、相手の事を全く考えない自慢話。
そうでなくたって、客と従業員という関係がある所で言う話ではない。
もし本当に男が彼女のことを考えていて、彼にその資格があるのなら、店外で話す機会があるだろう。・・・この話は脱線しそうだからやめよう。
とりあえず、そういうのはキャバクラで指名してからやれよ、と思った。いや、そういう配慮ができないからメイド喫茶にいるんだろうけどさ・・・
本当はそれだってよくないのだけれど、金で相手の時間を買っているのだから、まだ許されるだろうよ。
まあ客の話はこの辺にしておこう。
キャバクラへ行けよ、と思った次に俺は、素直に「この女の人すごいな・・・」と思ったのだ。
だってそうでしょ。仕事とは言えこんなクソみたいな男の話に付き合って、(その男がわかる範囲では)表情にも出さない。凄いよ本当に。だからこそクソみたいな男が寄ってきてしまうのかもしれないが。
俺はこのメイドの優しさに、女神を見た。女を意識できる若い恋人のようで、それでいて望まない態度は取らない母親のような、そんな女性。
恐らくこの客が何らかの衝撃を受けて自らを振り返らない限り、彼女は彼にとって女神であり続けるだろう。
俺はこういう客が陰で色々と言われている事を知っている。恐らく、仕事仲間の間でボロックソに言われているだろう。彼氏に愚痴っているかもしれない。
しかし、彼が想像力を持たない限り、その事実はまったく意味をもたない。
死ぬまでそれに気付かなければ、それはそれですごく幸せな事かもしれない。
そういう事を考えると、なんだか恐ろしくなる。
「俺もまた『女神』を作り出していないか」という意味もあるが、もっと漠然とした感じで恐ろしいのだ。うまく言葉にできない。
答えを出さないといけない気がする。しかし今はできそうにない。
とりあえず、今日はここまでにしておこう。